小さなお客さん

 普段接客をしている中で、一番多い客層は50代以上のおばさん、おばあさんだと感じている。スーパーなので若い客はあまり来ない。

 

 それでもたまに、お父さん、お母さんに連れられて小さな子がやってくる。

 とにかく可愛い。癒される。しかし癒されるばかりではない。たまに、迷惑(というとキツい言い方だろうが他に言い方が見当たらない)である場合もある。特に忙しいときは尚更。

 

 

 

 

  • 実は持ってました

 商品をすべて通し、会計をしておつりも渡した後次の客の接客をしようと思ったが、なんとカゴの中にお菓子が残っている。おかしい。全部商品を通した。カゴの真ん中に堂々とお菓子があるなんて。

 ふと見るとお母さんが去ったものの、子供はまだじっとこちらを見つめている。

 待ってくれ、私がお金を数えたりおつりを渡したりしていたときに君はカゴの中にこのお菓子を入れたのかね。そうだね、うん、きっとそうだ。

 

 お姉さんね、これから君のお母さんを呼び戻して「申し訳ございません、商品がまだ数点ございまして~」と頭を下げなければならないのだよ。

 

 

  • お金、どっちでもいいから出してくれない?

 おばさんたちの間でよくある「私が払うわ」「いや、いいわよ!ここは私が」「いやいやそんな」「いやいやいや」というやりとり。親と子でもよくある。

 「●●ちゃんお金出すのぉ!ママ!」「待ちなさい、小銭がたくさんあるから」「あああああああああ!なんで出すのぉぉぉぉ!!●●ちゃんがやるのぉぉぉ!!」「えー、もう」

 どっちでもいいから早くしてくれ。いや、気持ちは分かる、お金出したいんだよね。私もそういう時期あったよ。でもね、後ろすごい並んでるの。

 そして結局子供の手が届かずお母さんがお金を払うという。

 「忙しいんだから早くして!!」とまでは思わないけど、もうちょっと早くしてくれないかなとは思う。

 

 

  • それわたしの!!それわたしのおおおおお!!

 まだ小さい子供が手にお菓子を持っていた。お母さんはそれを取り上げてカゴの中に入れる。私は早くそのお菓子を通した方がいいよなと思いそのお菓子を手にとった。その瞬間、物凄い大きな声で「それわたしのおおおおおおおおおうわああああああああああああ」と泣かれた。

 私にお菓子がとられたのだと思ったんだろう。それは別に良い。まあ一瞬だしね。

 でもさすがにそんな大きな声で泣かれると他の客やバイトに見られて凄く居た堪れない。心の中で何度も「私のせいじゃないよ!?私が泣かせたんじゃないよ!?ただちょっとお菓子を....」って言い訳してた。

 

 

 

  • 稀に現れるクソガキ

 子供相手に怒ることはないし特別気にしてるわけじゃないけど、ほんとに稀に「糞餓鬼」って思うことがある。人間だもの仕方ないよ。

  

 私「いらっしゃいませー」

 子「おあずかりしますは?なんで言わないの?」←基本どちらでも良い

 私「お会計●●円頂戴致します」

 子「●●円じゃなくて〇〇円じゃん、数字違し」←違わない

 私「●●円お預かりいたします」

 子「えー、えー」←文句言いたいだけ

 私「●●円御返し致します」

 子「ありがとうは?」←お返しいたしますに被せて言う

 私「ありがとうございました」

 

 とにかく文句を言いたい餓鬼だった。詳しく覚えてないけど商品通してる最中もひたすら何か言ってた。

 そして母親は注意しない。こんな親子にはなりたくないと思った。

 

 

 

 

  • 商品べちょべちょ

 子供がお菓子気に入っている商品を手放したくないのは分かる。それを取り上げるより与えておいた方が静かという親の言い分も分かる。

 しかし、その商品が涎でべちょべちょなのは勘弁してほしい。親戚ならともかく、まったく知らない子供がなめまくって唾液まみれになっている商品を触りたいと思う程心が綺麗な人間ではない。唾液で値段のシールまでふやふや。もう本当にやめてほしかった。

 申し訳ないけどあれは、端っこをつまんで持った。

 

 

 

 まあでも子供はまだ可愛いもんだ。年寄りになると凄い喚き散らしたりなんでそんなことで怒ってるのって言いたくなることとかあるし。

 子供は可愛い。